トピックセンテンスの見分け方
トピックセンテンスとは
段落で最も伝えたい要点を示すセンテンスを「トピックセンテンス」と言います。
段落で述べられている情報は、このトピックセンテンスを軸に展開されます。そのため、トピックセンテンスを瞬時に判断することができると、それだけ早く正確にパッセージの要点を掴むことができるようになります。
トピックセンテンスの見分け方
トピックセンテンスを見分ける方法は、基本的に以下の3通りです:
- 段落の最初と最後のセンテンス
- 逆説・譲歩表現の後に続くセンテンス
- 論拠・具体例
TOEFLやIELTSで使用される文章は、一般的な書籍やニュース等の転記なので、基本的には上記のいずれかの方法でトピックセンテンスを理解することができます。
もし、トピックセンテンスが判断しにくい場合は、上記の方法を組み合わせることでより精度高くトピックセンテンスを見極めることができるようになります。
1. 段落の最初と最後のセンテンス
TOEFLやIELTSのリーディング対策でよく指導される内容に、「段落の最初と最後のセンテンスを読み解く」ということがあります。
英語の文章は、基本的に以下の決まった順にセンテンスが構成されています:
上記の図でいう「Claim(主張)」が、トピックセンテンスに当たる部分です。
段落の構成によっては、段落の最後に結論を再度述べるパターンもあるので、最初と最後のセンテンスを慎重に読みとくことでトピックセンテンスを理解できる可能性が高まります。
しかし、必ずしも全ての段落でそうなるとは限らないので、前後の段落の流れを考えながら、必要ならば他のセンテンスも読み込んでください。
2. 逆説・譲歩表現の後に続くセンテンス
ButやAlthoughなどの逆説・譲歩表現の後に続くセンテンスには重要な情報が含まれます。
その他の逆説・譲歩表現は以下のようなものがあります:
- yet
- though
- while
- whereas
- however… etc.
また、このようなセンテンスは設問で問われる可能性も高くなるので、スキミングをしている時でも重点的に読みとくようにしましょう。
3. 論拠・具体例
具体的な数値や事例が述べられているセンテンスは、トピックセンテンスにより説得力を持たせるために挿入されます。
つまり、具体例を通して「何を伝えたいのか」ということを読み解くことができれば、トピックセンテンスを理解することができます。
目安として、
- for example/for instance
- 数値(データや西暦など)
- 固有名詞
などの情報がセンテンスに含まれる場合、具体例である可能性が高いです。
具体例をそのまま理解するのではなく、「この具体例は何を伝えるために挿入されたか」という解釈の抽象度を一歩高めることで、各段落の要点をより精度高く理解できるようになるでしょう。