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  • IELTS Listening Practice
    13
    • 1.1
      Listening – Section 1 No.01
    • 1.2
      Listening – Section 1 No.02
    • 1.3
      Listening – Section 1 No.03
    • 1.4
      Listening – Section 2 No.01
    • 1.5
      Listening – Section 2 No.02
    • 1.6
      Listening – Section 2 No.03
    • 1.7
      Listening – Section 2 No.04
    • 1.8
      Listening – Section 3 No.01
    • 1.9
      Listening – Section 3 No.02
    • 1.10
      Listening – Section 3 No.03
    • 1.11
      Listening – Section 4 No.01
    • 1.12
      Listening – Section 4 No.02
    • 1.13
      Listening – Section 4 No.03
  • IELTS Listening Practice Test
    10
    • 2.1
      IELTSリスニング模試 1
    • 2.2
      IELTSリスニング模試 2
    • 2.3
      IELTSリスニング模試 3
    • 2.4
      IELTSリスニング模試 4
    • 2.5
      IELTSリスニング模試 5
      480 Minutes
    • 2.6
      IELTSリスニング模試 6
      480 Minutes
    • 2.7
      IELTSリスニング模試 7
      480 Minutes
    • 2.8
      IELTSリスニング模試 8
      480 Minutes
    • 2.9
      IELTSリスニング模試 9
      480 Minutes
    • 2.10
      IELTSリスニング模試 10
      480 Minutes
  • IELTS Reading Practice
    6
    • 3.1
      If You Can Get Used to the Taste
    • 3.2
      AC or DC: The War of Currents
    • 3.3
      The International Space Station
    • 3.4
      The Tyranny of Choice
    • 3.5
      Implication of False Belief Experiments
    • 3.6
      What is Meaning?
  • IELTS Reading Practice Test
    6
    • 4.1
      IELTSリーディング模試01
      60 Minutes
    • 4.2
      IELTSリーディング模試02
      60 Minutes
    • 4.3
      IELTSリーディング模試03
      60 Minutes
    • 4.4
      IELTSリーディング模試04
      60 Minutes
    • 4.5
      IELTSリーディング模試05
      60 Minutes
    • 4.6
      IELTSリーディング模試06

IELTSリーディング模試03

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パッセージ1の解説

1. C

Animals could use objects to locate food.「動物は食べ物を位置付けるために物を使うことができるだろう」

  • 6段落目最後のセンテンスで Tim Caro が “birds watching other birds using a stick to locate food such as insects and so on, are observed doing the same thing themselves while finding food afterwards.” と述べていることから C が正解。

2. A

Ants show two-way, interactive teaching behaviors.「アリは双方向のインタラクティブな教育行動を示す」

  • 2段落目最初のセンテンスで Nigel Franks が “Tandem running is an example of teaching, to our knowledge the first in a non-human animal, that involves bidirectional feedback between teacher and pupil,” と述べている。bidirectional feedback「双方向のフィードバック」という置き換え表現から A が正解と分かる。

3. D

It is risky to say ants can teach other ants like human.「人間のようにアリが他のアリにも教えることができると述べるのはリスクがある」

  • 最終段落の2センテンス目で “He (Bennett Galef Jr.) warned that scientists may be barking up the wrong tree when they look not only for examples of human-like behavior among other animals, but human-like thinking that underlies such behavior” と述べていることから、答えは D。

4. A

Ant leadership makes finding food faster.「アリのリーダーシップは食べ物の発見をより早くする」

  • 第4段落の2センテンス目で “The guidance of leaders meant that ants could find food faster, but the help comes at a cost for the leader, who would have normally reached the food about four times faster were it not for the follower.” と述べている。前文でこの実験は Frank によって行われたことが分かるので、答えは A。

5. B

Communication between ants is not entirely teaching.「アリ同士のコミュニケーションは完全に教えているわけではない」

  • 第5段落の最終センテンスで “This happens throughout the animal kingdom, but we don’t call it teaching, even though it is clearly a transfer of information.” と述べている。第5段落は Hauser が Frankの主張に対して反論を展開する段落なので、答えは B。

6 – 9. A/B/E/G

Which ​FOUR​ of the following behaviors of animals are mentioned in the passage? 「以下の動物の行動のうち、パッセージで言及されているものはどれか」

  • A. touch each other with antenna「触覚を触り合う」
  • B. Alert others when there is danger「危険を知らせる」
  • C. escape from predators「捕食者から逃げる」
  • D. protect the young「子どもを守る」
  • E. hunt food for the young「子どものために狩りをする」
  • F. fight with each other「仲間同士で戦う」
  • G. use tools like twigs「小枝のような道具を使う」
  • H. feed on a variety of foods「さまざまな食べ物を与える」
  • A は第一段落の4センテンス目で “Once a follower got its bearings, it tapped the leader with its antennae, prompting the lesson to literally proceed to the next step.” と言及されている。
  • B は第5段落の2センテンス目で “Consider a species, for example, that uses alarm calls to warn fellow members about the presence of a predator” と言及されている。
  • E は第6段落の2センテンス目で “He found that cheetah mothers that take their cubs along on hunts gradually allow their cubs to do more of the hunting—going, for example, from killing a gazelle and allowing young cubs to eat, to merely tripping the gazelle and letting the cubs finish it off.” と言及されている。
  • G は第6段落の最終センテンスで “In another instance, birds watching other birds using a stick to locate food such as insects and so on, are observed doing the same thing themselves while finding food afterwards.” と言及されている。

10. NO

Ants’ tandem running involves only one-way communication. 「アリの行進は一方向のコミュニケーションのみが含まれる」

  • 第2段落最初のパッセージで “Tandem running is an example of teaching, to our knowledge, the first in a non-human animal, that involves bidirectional feedback between teacher and pupil,” とは述べているので NO が正解。

11. NOT GIVEN

Franks’ theory got many supporters immediately after publicity.「フランクの理論は発表してすぐにたくさんの支持者を得た」

  • 第3段落最初のセンテンスで “No sooner was the paper published, of course, than another educator questioned it.” とあるが、このセンテンスからは many supporters という情報の正誤性を判断できない。また、第4段落の最終センテンスで “Franks’ ideas were advocated by the students who carried out the video project with him.” と述べられているが、この点でも many supporters という情報を確認できず断定できないので NOT GIVEN が正解。

12. NOT GIVEN

Ants’ teaching behavior is the same as that of humans.「アリの教育行動は人間のそれと同じである」

  • 最終段落の最終センテンスで ““Animals may behave in ways similar to humans without a similar cognitive system” と述べている。may という表現から推論ということが分かるが、情報が断定できないので NOT GIVEN が正解。

13. YES

Cheetah share hunting gains with younger ones.「チーターは狩ったものを子どもと分け合う」

  • 第6段落の2センテンス目で ” He found that cheetah mothers that take their cubs along on hunts gradually allow their cubs to do more of the hunting—going, for example, from killing a gazelle and allowing young cubs to eat, to merely tripping the gazelle and letting the cubs finish it off. ” と述べていることから YES が正解。

パッセージの訳

アリは教育することができる

イギリスの南海岸の岩の間に巣を作る小さなアリが、ブリストル大学の研究対象になった。私たちは、この強大な昆虫がテーブルの上で餌を求めて競争すること、そして驚くべきことに、他のアリを誘導するに戻ってくることを観察した。アリ達は先頭のアリの後ろに続いて、目印を覚えるためか、繰り返し道筋に沿って行ったり来たりしていた。位置を把握した後は触角で先頭のアリを叩いて、文字通り次のステップに進むように(先頭のアリを)促した。アリは餌を探していただけだが、先頭のアリが他のアリを丁寧に誘導したこと(つまり指導されたアリ自身がリーダーになっていたこと)から、イワトビアリは、人間以外の動物が教える行動をとった最初の例であると研究者は述べている。

「タンデム走行は、私たちの知る限り、人間以外の動物では初めての、教師と生徒の間の双方向のフィードバックを伴う教育の例です」と先週の「ネイチャー」に論文が掲載された動物行動学、生態学のナイジェル・フランクス教授は述べています。

この論文が発表されるやいなや、他のの教育者が疑問を呈(てい)した。心理学者及び生物学者であり、教育の定義を考えた科学者の一人であるマーク・ハウザーは、アリが新しい技術を学んだのか、それとも単に新しい情報を得ただけなのかが不明だと述べた。

フランクスはさらに研究を進め、先頭のアリたちが互いに競争していることを発見した。リーダーが指導することで、アリはより早く餌を見つけることができたが、その分先頭のアリはは犠牲を強いられた。先頭のアリは他のアリがいなければ、通常の約4倍の速さで餌にたどり着けたはずだったのである。つまり、先頭のアリは他のアリに技術を伝えるために、わざとスピードを落としているという仮説が成り立つ可能性があるのだ。フランクスの考えは、彼と一緒にビデオプロジェクトを行った学生からも支持された。

しかし、反対の意見もあった。ハウザーは、動物の世界では単なる情報伝達は当たり前のように行われていると指摘した。「例えば、捕食者の存在を仲間に知らせるために警笛を鳴らす種類(の動物)があるとします。警報を鳴らすことは、捕食者の注意を自分に向けさせることになるので、リスクががあります。しかし、そのおかげで他のメンバーは安全に逃げることができます。これを教育と言えるでしょうか?」とハウザーは書いている。「警笛を鳴らす役はリスクがあります。警笛を鳴らさなかった場合よりも、他の動物たちは恩恵を受け捕食者の居場所を知ることができる新しい知識を得る。これは動物界全体で起こっていることですが、明らかに情報の伝達であるにもかかわらず、私たちはこれを許行くとは呼びません」

動物学者のティム・カロは、アニマル・コミュニケーションの2つの事例を紹介しました。彼は、チーターの母親が子どものチーターを狩りに連れて行き、徐々に狩りをさせるようにすることを発見した。例えば、ガゼルを殺したて子どものチーターに食べさせることから、ガゼルを転ばせて子どもチーターに実際に狩りをさせるしているような。このような行動は「教える」と言えるかもしれませんが、母は子に狩りを教えていたわけではなく、様々な段階での学習を促していたに過ぎません。他の例では、他の鳥が棒を使って昆虫などの餌を探すのを見て、自分も同じようにして餌を探す様子を観察するということがあります。

「心理学者が動物の行動を研究するのは、人間の行動のルーツを理解するためでもあります」とハウザーは言います。「他の動物が本当にお互いに教え合っているかどうかを理解することが課題です」と付け加え、「違いは人間の教育には心の理論が含まれており、教師は生徒が何かを知らないことを意識しているということです」と述べた。フランクス氏は、先頭のアリが自分以外のアリが無知であることを本当に知っていたのか疑問を呈(てい)している。彼らは単に、フォロワーに足や腹部を叩かれたら進むという本能的なルールに従っていただけではないか?また、先頭のアリが餌のある場所に誘導しても、実験者が餌を取り除いてしまっていたら、他のアリの怒りを買ってしまうのだろうか?ハウザーは「それは、フォロワーがリーダーの方が知識が豊富だと知っていて、単に本能的な慣習に従っているだけではないことを示唆している」と述べている。

論争は続いたが、それには正当な理由があった。アリが教えるということが事実であれば、小さな脳を持つ動物でも教えるということは進化するということになる。教えるということがいつ進化するかを決めるのは、脳の大きさの制約ではなく、社会的な動物における情報の価値と言えるだろう。

カナダのマクマスター大学で動物行動学と社会学習を研究している心理学者のベネット・ガレフ・ジュニアは、アリが心の理論を持っている可能性は低いと主張している。つまり、先頭のアリとその他のアリは、自分以外のアリの脳で何が起こっているかを理解することなく、本能的な慣習に従っていた可能性があるということである。彼は、科学者が他の動物の中に人間のような行動の例を探すだけでなく、そのような行動の背景にある人間のような思考を探すことは、見当違いかもしれないと警告している。「動物は、人間と同じような認知システムを持たずに、人間と同じような行動をとることがあります。なので、その行動は人間がどのようにしてそのような考え方をするようになったのかについて必ずしも良い指針とはなりません」

パッセージ2の解説

14. photographic film

  • 第3段落4センテンス目に “This new material rapidly found uses in the manufacture of products such as knife handles, detachable collars and cuffs, spectacle frames and photographic film.” とあることから、例として挙げられているもののいずれかだということが分かる。続くセンテンスで、”Without Celluloid, the film industry could never have got off the ground at the end of the 19th century.” と述べられていることから、最も一般的に使用されていたのは “photographic film” であると推測できる。

15. Bakelite

  • 第4段落2センテンス目に “Baekeland called the material Bakelite, and it was the first of the thermosets—plastics that can be cast and molded while hot, but cannot be softened by heat and reshaped once they have set.” とあることから、”Bakelite” が正解。

16. (manufacture of) switches

  • 第4段落の最終センテンスに “With these properties it was soon being used in the manufacture of switches, household items such as knife handles, and electrical components for cars.” とあることから、”(manufacture of) switches” が正解。

17. Britain / UK

  • 第5段落2センテンス目に “In the 1930s, British chemists discovered that the gas ethylene would polymerize under heat and pressure to form a thermoplastic they called polythene.” とあることから、”British” を適切な名詞に変換する必要がある。
  • (設問にはパッセージの語句を抜き出すような指示があるので悪問と考えられる)

18. fireproof (plastic)

  • 第5段落4センテンス目に “A small change in the starting material—replacing an hydrogen atom in ethylene with a chlorine atom—produced PVC (Polyvinyl Chloride), a hard, fireproof plastic suitable for drains and gutters.” とあることから、”fireproof (plastic)” が正解。

19. clear and glass-like (material)

  • 第5段落8センテンス目に “Polystyrene, developed during the 1930s in Germany, was a clear, glass-like material, used in food containers, domestic appliances, and toys.” とあるので、”clear (and) glass-like” が正解。

20. rigid (foam)

  • 第5段落9センテンス目に “Expanded Polystyrene—a white, rigid foam—was widely used in packaging and insulation. Polyurethanes, also developed in Germany, found uses as adhesives, coatings, and—in the form of rigid foam—as insulation materials.” とあるので、”rigid (foam)” が正解。

21. FALSE

The chemical structure of plastic is very different from that of rubber. 「プラスチックの構造はゴムの化学構造と異なる」

  • 第2段落2センテンス目に “The same bonding principle – polymerization – underlies the creation of a huge range of plastics by the chemical industry.” とあることから、結合原理は同じであることが分かるので FALSE が正解。

22. NOT GIVEN

John Wesley was a famous chemist. 「ジョン・ウィーズリーは有名な科学者である」

  • 第3段落2センテンス目に “The prize was won by John Wesley Hyatt with a material called Celluloid. ” とあるが、ジョン・リーズリーが有名であったかどうかは本文から判断できない。正解とも不正解とも取れる内容なので NOT GIVEN が正解。

23. FALSE

Celluloid and Bakelite react to heat in the same way.「セルロイドとベークライトは同じように熱に反応する」

  • 第4段落1センテンス目に “Celluloid can be repeatedly softened and reshaped by heat, and is known as the first thermoplastic.” とあることから、セルロイドは熱によって柔らかくなることが分かる。続いて同段落3センテンス目に “Baekeland called the material Bakelite, and it was the first of the thermosets—plastics that can be cast and moulded while hot, but cannot be softened by heat and reshaped once they have set. ” とあり、ベークライトは熱によって柔らかくならないことが分かるので FALSE が正解。

24. TRUE

The mix of different varieties of plastic can make the recycling more difficult.「さまざまな種類のプラスチックを混合することでリサイクルがより困難になる可能性がある」

  • 第6段落2センテンス目に “Nor is it very easy to recycle plastics, as different types of plastic are often used in the same items and call for different treatments” とあるので TRUE が正解。
  • Nor があり意味が否定に変わるので注意する。

25. FALSE

Adding starch into plastic can make plastic more durable.「でんぷんをプラスチックに加えるとプラスチックの耐久性が高まる」

  • 第6段落3センテンス目に “Plastics can be made biodegradable by incorporating into their structure a material such as starch, which is attacked by bacteria and causes the plastic to fall apart.” とあり、でんぷんは逆に耐久性を下げることが分かるので FALSE が正解。

26. TRUE

Some plastic containers have to be preserved in special conditions.「一部のプラスチック容器は、特別な条件で保存する必要がある」

  • 第6段落4センテンス目に “Other materials can be incorporated that gradually decay in sunlight—although bottles made of such materials have to be stored in the dark, to ensure that they do not disintegrate before they have been used.”  とあり、「暗所で保存必要がある」と条件が述べられていることから TRUE が正解。

パッセージの訳

プラスチックの発展

19世紀にヨーロッパで商業生産されたゴムは、交通機関や電気の分野を中心に急速に重要な商品となった。しかし、20世紀に入ってからは、プラスチックと呼ばれる新しい合成素材が一部の用途を除いて天然ゴムに取って代わるようになった。

ゴムはポリマーと呼ばれる化合物で、大きな分子がより小さな単位の結合によって形成され、それが何度も繰り返されてることによってできている。その重合という同じ結合原理により、化学産業ではさまざまなプラスチックが作られています。

最初のプラスチックは、米国での競争の結果として開発された。1860年代、供給量が減少していた象牙の代わりに、ビリヤードの球の材料として適したものを開発した人に1万ドルが贈られた。その結果、ジョン・ウェスリー・ハイアットが「セルロイド」という素材で優勝したのである。セルロイドは、植物由来の炭水化物であるセルロースをエタノールに溶かした溶液に溶かして作られたものである。この新しい素材は、ナイフの柄や着脱式の襟やカフス、メガネのフレーム、写真フィルムなどに使われていた。セルロイドがなければ、19世紀末の映画産業は軌道に乗らなかっただろう。

セルロイドは熱で繰り返し軟化して形を変えることができるため、熱可塑性(ねつかそせい)プラスチックの先駆けとして知られている。1907年、アメリカで活躍していたベルギー人化学者のベークランドが、フェノールとホルムアルデヒドを反応させて別の種類のプラスチックを発明した。これをベークランドは「ベークライト」と呼び、熱硬化性(ねつこうかせい)プラスチックの先駆けとなった。熱硬化性とは、熱した状態で鋳型を作ることはできるが一度固まると熱を加えても柔らかくならない素材のことである。ベークライトは絶縁性に優れ、水や酸、適度な熱にも耐えることができた。これらの特性を生かして、すぐにスイッチやナイフの柄などの家庭用品、自動車の電装品の製造に使われるようになった。

やがて化学者たちは、他の小さな分子をつなぎ合わせてポリマーを作ることができるものを探し始めた。1930年代、イギリスの化学者は気体のエチレンが熱と圧力で重合し、ポリテンと呼ばれる熱可塑性プラスチックになることを発見した。それに続いて1950年代にはポリプロピレンが開発された。いずれもボトル・パイプ・ビニール袋などに使われた。原料となるのエチレンの水素原子を塩素原子に変えただけで、PVC(ポリ塩化ビニル)という排水溝や側溝に適した硬くて耐火性のあるプラスチックができた。また、特定の化学物質を加えることで、ゴムの代わりに防水衣料などに使われる軟質のPVCも作られた。似ているプラスチックとして、テフロンやPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)がある。テフロンは摩擦係数が非常に小さく、ベアリングやローラー、焦げ付きにくいフライパンなどに適していた。ポリスチレンは1930年代にドイツで開発された透明なガラスのような素材で、食品容器や家電製品、玩具などに使われた。発泡ポリスチレンは白色の硬質発泡体で、包装材や断熱材として広く使われた。同じくドイツで開発されたポリウレタンは、接着剤や塗料のほか硬質発泡体として断熱材にも使われている。これらはすべて、プラスチックと同じように炭素と水素を含む原油を原料とする化学物質から作られている。

最初の人工繊維であるナイロンも1930年代に誕生した。発明者は、アメリカのデュポン社に勤務していたウォレス・カロザースという化学者である。彼は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸という2つの化学物質が特定の条件の下でポリマーを形成し、それを穴から汲み上げて伸ばすと絹のように長い光沢のある糸になることを発見した。それが最初に使われたのは、第二次世界大戦中のアメリカ軍のパラシュートだった。戦後、ナイロンは絹に代わってストッキングを製造するようになった。その後、オリオン・アクリラン・テリレンなど、多くの合成繊維がナイロンに加わりました。現在、ほとんどの衣料品は、綿や羊毛などの天然繊維と手入れが簡単な人工繊維のブレンドで作られている。

プラスチックの最大の強みは「壊れない」ということである。しかし、この強みは欠点でもある。世界中のビーチや遠く離れた島々でも、ペットボトルが散乱しており誰も壊すことができません。また、同じ商品でも異なる種類のプラスチックが使われていることが多く処理方法も異なるので、プラスチックをリサイクルするのは簡単ではありません。プラスチックは、その構造にデンプンなどの素材を組み込むことで生分解性を持たせることができます。デンプンはバクテリアに攻撃されてプラスチックが分解されます。また、太陽光で徐々に分解される素材を使用することもできますが、これらの素材を使用したボトルは使用前に分解されないように暗所に保管する必要があります。

パッセージ3の解説

27. D

第一段落の主旨は何か?

  • A. 極地の気温は次の世紀にはニュージーランドの気温よりも上昇しなくなる
  • B. ニュージーランドは極地に近い場所にあるためニュージーランドの天候や気候は非常に重要である
  • C. 海があるのでニュージーランドの空気の質は依然として高い
  • D. ニュージーランドは海に囲まれているため今後100年は他の地域よりも気温の上昇が少なくなる
  • 第1段落3センテンス目に “However, the temperature in New Zealand will go up to 4o°C in the next century, while the polar region will go up more than 6o°C. The different pictures of temperature stem from its surrounding ocean which acts like the air conditioner.” とある。逆説であることから、よりパラグラフの要点をカバーしているセンテンスであると判断できるので、文意と合う D が正解であると考えられる。

28. B

南大洋を一周する風帯の影響とは?

  • ニュージーランドは夏の風の中でより多くの水分を持つようになる
  • ニュージーランドは1年のうちで最も暑い時期により頻繁に干ばつに直面する
  • 風の中の水分が弱くなるため土壌の水分が増加しする
  • 農業生産は他の季節の降雨量が多くなるために減少する
  • 第2段落の最終センテンスに “A bigger problem may turn out to be heavier droughts for agricultural activities. Increased water loss from soil will result in poorer harvests before winter, when the rainfalls arrive too late to rescue.” とあることから、

29. A

「水分不足」は食物にとってどのうようなことを意味しているか?

  • 三段落目の最終センテンスに、
  • If moisture deficit occurs around a crucial growth stage, it will cause about 22% reduction in grain yield, as opposed to moisture deficit at vegetative phase.
  • 「重要な成長時期に水分不足が発生すると、その他の時期に水分不足になるのと異なり、収穫量が22%減少する」
  • とあるので、収穫量が減少すると述べられていることが分かるのでAが正解。収穫量が減少するという事例を「tough」という語にパレフレーズされている点に注意する。

30. C

地球温暖化によってスキー業界に起こる変化は何か?

  • 第四段落の最終センテンスで、
  • Fortunately, the increase of quantities of snowfall in some other areas is going to help the local skiing industry to tide over tough periods.
  • 「幸運なことに特定の地域の降雪量増加によって、スキー業界の困難を乗り切ることができるでしょう」
  • とあり、地球温暖化によって雪が全て溶ける訳ではなく、雪が溶ける地域もあれば降雪量が増える地域があると述べられているのでCが正解。「地球温暖化=雪が全部溶ける」のように直感的に解釈をしないで、パッセージで書かれている内容を忠実に読み解くように注意する。

31. A

長期にわたって蓄積された変化は ~ を引き起こすだろう。

  • 第五段落の三センテンス目に、
  • It might take from years to several decades for cumulative changes in mass balance to actually cause volume and thickness changes.
  • 「蓄積された変化が実際に(氷河の)体積と厚さの変化を引き起こすには、数年から数十年かかる場合があります。」
  • とあるのでAが正解。A以外の選択肢も言及されているが、時系列をみると「その結果(氷河の体積と厚さの変化)引き起こされると考えられる事象」なので注意する。

32. A

第六段落でNIWAについて言及しているのは何故か?

  • 第六段落の冒頭で、
  • The latest research result of National Institute of Water and Atmospheric Research (NIWA) shows that glacier lines keep moving up because of the impact of global warming
  • 「国立水大気研究所(NIWA)の研究結果は、地球温暖化の影響で氷河の境界線が上昇し続けることを示しています」
  • と述べられており、それ以降は具体的な地域で起こった変化を数値とともに述べている。つまり、氷河が溶けているという具体的な論拠(客観的なデータ)挙げることで、氷河が溶けるとどのようなことが起きるのかについて説得力を高めているのでAが正解。
  • あくまで客観的なデータを描写しているだけなので、何か事象を強調及び警告している訳ではないことを理解する。

33. high tides

  • 第七段落の冒頭で、
  • A direct result of the melting glaciers is the change in high tides. High tides are the main factor that accounts for sea levels rising.
  • 「氷河が溶けることで満潮の変化につながります。満潮は海面上昇の主な要因です」
  • とあるので high tides が正解。
  • 「the major reason = main factor (that accounts for)」や「increase in sea level = sea level rising」とパラフレーズされている点に注意する。

34. agricultural production

  • 第七段落の続く文で、
  • In turn, a rise in the sea levels is a threat to the groundwater systems: it changes the levels of salt in the groundwater, making it hyper-saline, which will then most probably cause a decrease in agricultural production.
  • 「結果として、海面上昇は地下水のシステムに悪い影響を与えます。例えば地下水の塩分濃度が高まることで、農業生産を低下させる原因になり得るでしょう」
  • とあるので「decrease = reduction」と関連が高いのはagricultural productionであることが分かる。

35. coastal boundaries

  • 第七段落の終わりに解決策として、
  • Many experts believe that the best way to counter this trend is to have a long-term view when it comes to sea level changes. It is therefore essential to upgrade and redefine coastal boundaries in New Zealand.
  • 「この傾向に対処する最善の方法は海面の変化に関して長期的な視野を持つことであると考えられている。なので、ニュージーランドの沿岸境界線の改善と再定義が必要になる」
  • とあるので「upgrade = improve」と関連の高いのはcoastal boundariesであることが分かる。

36. NOT GIVEN

農民はは農学者よりも気候変動への反応が鈍い

  • 第八段落で農民(farmer)と農学者(agriculturists)についての言及があるが、いずれも気候変動に対する反応(対応)の良さを述べているのではなく、あくまで「気候変動に打ち勝つためにはローカル(農民)と学者の合わさった努力が必要である」という主張が軸に展開されている。
  • 「どちらの対応が良いか」ということは文章からは判断できないので、NOT GIVENが正解となる。

37. NOT GIVEN

農業部門は保守的で気候変動に対処することに抵抗している

  • 農業部門(Agricultural Sector)が第八段落の農民と農学者を指していると考えられるが、彼らの心情や様子を確認する描写がないので文章からは判断できない。つまり、対処はしているが「それが嫌々やっているのか自ら進んでやっているのか」ということは本文から確認できないのでNOT GIVENが正解になる。

38. NO

カメは気候変動の影響を受けない

  • 第九段落の冒頭で、
  • Surprisingly enough, experts have realized that animals are unconventionally good at adapting to global warming.
  • 「驚くべきことに、動物は温暖化に適応能力があることが分かった」
  • とあるが、早々に「影響を受けない」と判断しないように気をつける。設問では「カメ」という名詞があえて使われているので、実際にカメの話が出るまで読み進める。
  • そうすると、
  • A study on turtles living on a few northern beaches in New Zealand has found that, instead of perishing, baby turtles simply become male or female depending on the temperature.
  • 「死ぬのではなく気温に応じて子どものカメがオスかメスになることが分かった」
  • とあることから、気温によって生態系が影響を受けるという客観的な事実が確認できる。なので答えはNOになる。

39. YES

地球温暖化はゆっくりと進行しており、ニュージーランドのさまざまな地域に影響を与える可能性がある

  • 最終段落の冒頭で、
  • Tackling the problems of global warming is never easy in New Zealand, because records show the slow process of global warming may have a different impact on various regions.
  • 「地球温暖化の問題に取り組むことは決して容易ではない。なぜなら、地球温暖化の進行の遅れが、さまざまな地域に異なる影響を与える可能性があることを記録が示しているからである」
  • とあるので、設問と同じことが述べられていることが分かる。よってYESが正解。

40. NO

ニュージーランドが地球温暖化の問題を解決するためには、二酸化炭素排出量を削減しなければならない

  • 最終段落の二センテンス目で、
  • For New Zealand, the emission of carbon dioxide only accounts for 0.5% of the world’s total, which meets the governmental standard.
  • 「ニュージーランドの二酸化炭素の排出量は世界全体の0.5%に過ぎず、政府の基準を満たしている」
  • と述べられており、すでに二酸化炭素の排出量に関しては問題ないことが分かる。よってNOが正解。

パッセージの訳

ニュージーランドの地球温暖化

多くの環境保護主義者にとって、地球は温暖化しているように見える。アルゼンチンに次いで南極に近い国であるニュージーランドは、ここ数年で平均気温の上昇傾向を維持している。来世紀にはニュージーランドの気温は4o°Cまで上昇しする一方で、極地は6o°C以上上昇すると言われている。気温の違いは、周囲の海がエアコンのような役割を果たしているためであうる。そのため、ニュージーランドは比較的恵まれた環境にあると言える。

科学的には、ニュージーランドのこの気温現象は、ニュージーランドや南極を含む南大洋を一周する風の帯SAM(Southern Annular Mode)と呼ばれるものに起因すると考えられている。しかし、最近の研究ではニュージーランドにおけるSAMの変化により、夏期の湿気が弱まりそれ以外の季節の降水量が増えていることが明らかになっている。さらに大きな問題は、農業活動にとってより深刻な干ばつであることが分かった。土壌の水分量が低下すると、冬の前に雨が降っても救済が遅れ収穫量が減少してしまう。

干ばつがもたらす災難の中でも、水分不足は第一に挙げられます。水分不足とは、植物が成長期に必要とする水と雨のギャップのことです。ニュージーランドでは、1970年代以降、水分不足の数値が最も高くなっています。一方、生態学的な分析では、水分不足が作物のさまざまな成長段階でどのような影響を及ぼすかが明確に示されています。重要な成長段階で水分不足が発生すると、植生段階での水分不足とは異なり穀物の収穫量が約22%減少します。

地球温暖化の影響は農業生産だけではありません。地球温暖化によって国内の積雪や氷河が驚くほどの速さで溶けていると科学者が言っているように、気候変動は各地域にも別の負荷を与えている。例えば、地球温暖化の進展に伴って雪線(雪のある面とない面の境界線)が後退すると、地元のスキー産業が危機に陥ります。気温の上昇に伴って雪線が上に移動し、下の方の雪が早く溶けてしまうのである。幸いなことに、他の地域では降雪量が増加しているため、地元のスキー業界は厳しい状況を乗り越えることができるだろう。

氷河地帯にはどのような影響があるだろうか?気候変動は、ニュージーランド南部の氷河地帯や氷や雪に覆われた土地にも影響を与えると考えられているが、気候変動に対する氷河の反応は複雑なプロセスの連鎖を伴う。累積的な変化が実際に体積や厚さの変化を引き起こすまでには、数年から数十年かかるかもしれない。その結果、内部の変形や底面の滑りが変化して氷の流れに影響を与え、氷河の長さが変化したり、氷河の舌が前進したり後退したりするというダイナミックな反応が起こる。氷河の質量バランスは、毎年の大気の状態をより直接的に伝えるものであることは間違ない。

国立水・大気研究所(NIWA)の最新の研究結果によると、地球温暖化の影響で氷河のラインがどんどん上昇していることが分かっている。マウントクック地域では、さらに氷の減少がみられる。1996年には、14kmに及ぶ氷河の一部が融解し、融解湖(フッカー湖)が形成された。40m/yrの速度で氷河前面が溶けると、氷河はかなり均一な速度で後退する。そのため、湖は氷河の床に達するまで成長し続ける。

氷河が溶けたことによる直接的な影響は、高潮の変化である。高潮は、海面が上昇する主な要因となっている。海面が上昇すると、地下水システムに悪い影響を与える。地下水に含まれる塩分濃度が変化して塩分濃度が高くなり、農業生産量が減少する可能性が高くる。このような傾向に対抗するためには、海面の変化に対して長期的な視点を持つことが最善の方法であると多くの専門家は考えている。そのためには、ニュージーランドの海岸線の境界線を改善し再定義することが必要である。

地球温暖化はニュージーランドに様々な影響を与えている。地球温暖化に立ち向かうには、地元の人々と専門家が協力して、この厳しい時代を乗り越えていかなければならない。例えば、農家の人たちは、気温に応じて栽培する品種や種類を調整するために、長期的、多世代的なアプローチを取っている。また、農学者はそれが土壌にもたらす可能性のある更なる問題に取り組むための方法を見つけるかもしれない。大まかに言えば、今後は生態系の中で長い間続いてきたシステム的な持続力が続いくだろう。

動物たちの反応はどうだろうか?意外なことに、動物たちは地球温暖化へ適応できることが分かった。ニュージーランドの北部の海岸に生息するカメを調査したところ、カメの赤ちゃんは滅びるのではなく、気温に応じてオスまたはメスになるだけであることがわかった。さらに研究で、気温の上昇が彼らの成長における雌雄逆転の比率にどのような影響を与えるかを解明しようとしている。しかし、カメの赤ちゃんの性別を決めるのに、巣の温度が重要な役割を果たしていることは明らかである。

地球温暖化の問題に取り組むことは、ニュージーランドにとって決して容易なことではない。というのも、地球温暖化のゆっくりとしたプロセスは、地域によって異なる影響を与えることが記録されてるからである。ニュージーランドの場合、二酸化炭素の排出量は世界全体の0.5%に過ぎず、政府の基準を満たしている。しかし、ニュージーランドの取り組みは氷山の一角に過ぎない。今のところ、地球温暖化は私たちの住む世界の未来を曖昧にしている。

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