模試の勉強方法
TOEFLのリスニング模試を解くにあたって、参考までに学習のプロセスを紹介します。
学習の参考としてご確認いただき、自身のスケジュールや学習のやり易さにあわせてカスタマイズして下さい:
- 模試を解いて答え合わせをする
- トランスクリプトを確認しながらもう一度音源を再生する
- 知らない語彙や表現を調べてまとめる
- トランスクリプトを精読する
- ディクテーション問題を解く
- 音源をくり返し聴く(隙間時間に聞き流す程度でもOK)
- オーバーラッピングをおこなう (録音する)
- 録音した内容と音源を聴き比べて音の違いを分析する
- 7 – 8 を毎日最低3回おこなう
- (オーバーラッピング に余力が出た場合)シャドーイングをおこなう
オーバーラッピングを行うときは、トランスクリプトの内容を完璧に理解した状態で行いましょう。
音声が聴こえてくるタイミングに合わせて、頭の中でセンテンスの意味を思い返すようなイメージで練習を繰り返しましょう。
また、以下に学習する時のポイントをまとめておきます。
ポイント1 英語を前から訳すことに慣れておく
TOEFLリスニングに限らず、英語を訳すときには聴き取れた音の語順で英語を訳すことに慣れておきましょう。
なぜなら、センテンス全体を理解してからキレイな日本語に訳すことに慣れてしまうと、途中でわからない語彙や聴き取れない音があったときに全体の意味を見失う可能性がたかくなるからです。
例えば:
- 元の文章:
- I think I made more progress in German than in any of my other studies.
- 語順通りに訳す場合:
- 「私は、思った、より進歩したと、ドイツ語で、他の研究よりも」
- キレイな日本語で訳す場合:
- 「他のどの研究よりもドイツ語で進歩したと思います。」
キレイな日本語に訳そうとすると、どうしてもセンテンス全体を理解してから訳を考える必要があります。
しかし、全体を理解できるまで音声を待っていると、日本語訳を考えている間が必要になるので続けて流れている音声を理解することが難しくなります。
それを防ぐために、常に頭から順番に英語を訳していくことが大切になります。リスニングのみならず、リーディングでも上記のことを念頭においてインプットしてみてください。
ポイント2 隙間時間に音源を繰り返し聴く
トランスクリプトの精読が終わり、音声の内容を完璧に理解できたら隙間時間に音声を繰り返し聴きましょう。
トランスクリプトの内容を暗記してしまうレベルまで聴き込んだら、約1ヶ月後に暗記した内容の問題を再度解いてみましょう。インプットした内容が定着して、聴き取り能力が向上します。
ポイント3 語彙を覚えるときはセンテンスごと
リスニング力を伸ばすためには語彙力の向上が必須です。
音声を聴いた瞬間に意味が理解できる状態まで繰り返し復習を行い語彙を定着させていく必要があります。
語彙を覚えるときには単語だけで覚えるのではなく、単語が含まれるセンテンスごと覚えることを意識してください。センテンスで語彙を理解することで、適切な使用方法を理解することができ、かつ模試の内容と記憶が関連づけられ定着率が高くなるためです。
語彙をまとめる時は「Quizlet」というアプリがオススメです。スプレッドシートやエクセルなどの表データを直接読み込むことができるので、単語帳を作成する時間を短縮することが可能です。
ポイント4 オーバーラッピングはリズムやテンポを意識する
オーバーラッピングの学習はシャドーイングと異なり、音源の言語性質を真似して音声を再現することが重要です。単なる音読にならないように注意してください。
具体的には、以下の観点に意識を向けてオーバーラッピングを行います:
- 音の切れ目
- 抑揚(イントネーション)
- 強勢(ストレス・音の強さ)
- リズム・テンポ
リスニング力が伸びない最大の原因は、音声の再現精度が不足していることです。
つまり、言語を習得する上で一番の基礎となる発音習得が不十分な状態であることが、結果として音声を聴き取れなくしているということです。
発音習得は運動を習得するプロセスと似ているので、毎日欠かさず振り返りを行いながら学習することが重要です。
どんなに時間がとれなくても、最低10分でもいいのでオーバーラッピングや英語をアウトプットする時間を設けるようにスケジュールを調整してみてください。
- 聴こえた順番に英語を理解することに慣れていく
- 隙間時間に復習が終わった音源を繰り返し何度も聴く
- 聴くだけではなく実際に声に出して発音の精度を高める