学習計画のサンプル
TOEFLのスコアを伸ばすためには以下の3つの要素が不可欠です。
- インプット「量」を確保すること
- 学習の「質」を確保すること
- 学習を「継続」すること
膨大な量のインプットは不可欠
まずスコアアップのために、膨大な量のインプットは不可欠です。
特に語彙力は伸びれば伸びるほど安定したスコアが見込めるようになるので、毎日欠かさず学習を続けましょう。
また、語彙力と同じくらい大切なことがリスニングのインプットです。英語の音声を聴き取れるようにするためには、英語の音声性質を頭で理解して、さらに感覚的に定着させる必要があります。
量と同時に学習の質を高める
学習の質を高めるためには、インプットした情報を「どれだけ自分事に置き換えることができるか」がポイントになります。
単に作業として時間を費やすのではなく「この単語を自分が使うとしたらどのような場面か」や「リスニングが出来ないのは音が聴き取れていなかったのか、それとも意味が理解できていなかったのか」など、定期的に振り返りを行うことでインプットした内容を運用できるレベルまで落とし込んでいきます。
継続できる環境創りを
最後に、言語学習は継続することが重要です。
継続するためには、意志の力ではなく学習を習慣にできるような環境構築が第一歩です。
最初は1分でもいいのでとにかく毎日継続するということを繰り返し、学習を当たり前にできるようなスケジュールを組んでいきましょう。
毎日の学習時間が確保できない場合
毎日の学習にあまり時間が確保できない場合は、長期的にスコアアップを目指し基礎英語力を伸ばすことに焦点を当てることが効果的です。
語彙力は高ければ高いほどスコアが安定するので毎日継続して学習するようにしましょう。
また、リスニング力とスピーキング力を伸ばす為に「英語を発声する」ことも毎日欠かさずおこなってください。
音読をする時は、まるで自分がニュースキャスターになったかのように抑揚をつけてリズミカルに話すことで英語の音声性質を感覚的に定着させることができます。
学習計画(例)
毎日の勉強
1) 単語の復習 | 時間:10 – 30分 内容:就寝前に単語帳を復習する |
2) 音読・オーバーラッピング | 時間:10 – 30分 内容:リーディング文章、リスニングトランスクリプトを音読またはオーバーラッピングする |
毎日やるべきことは、語彙力の強化と英語の音声性質理解の向上です。
リーディングのスコアが 15点 に満たない場合(もしくは合計スコアが60点に満たない場合)は、市販の単語帳を購入して最後まで読み進めることを目標にしましょう。60点以上 の場合は、模試などを解いた時に分からなかった語彙をまとめて自分だけの単語帳を作成すると効果的です。
音読とオーバーラッピングは、実際に英語を口に出すことで音声性質の定着を目的としています。
上記で述べたように、ネイティブになりきった感覚でテンポよく英語を話すことを意識しましょう。余力があれば、自分の英語を録音して元の音声と聴き比べるとより効果的です。
時間に余裕があれば行う勉強
1) 模試 | 時間:30 – 60分 内容:リスニング、リーディング、ライティングのいずれかの模試を解いて復習をする |
2) 英語ニュース | 時間:10 – 30分 内容:英語のニュース等を視聴して内容を要約する(分からない語彙があれば調べる) |
学習時間を確保できる時は、積極的に模試に取り組みましょう。
しかしこちらも同様に、合計スコア60点に満たない場合は模試を解いても学習負荷が高くなりすぎて学習効果が落ちてしまう恐れがあります。そのため、大学入試の文法書や参考書などを用いて基礎的な文法力と精読力を伸ばすことに焦点を当てると効果的です。
さらに余力があれば、BBC 6 Minutes English や VOA Learning English など毎日更新される情報に目を通してリアルな英語の情報をインプットしましょう。
ニュースを視聴したらその内容を頭の中で簡潔に要約することで、リスニングで要点を理解する力が向上します。また同時に、ニュースに関して「自分はどう考えるのか?」と、自分なりの意見を考えておくことでスピーキング対策にも役に立ちます。
隙間時間の勉強(例)
1) リスニング模試音源の視聴 | 既に復習済みのリスニング模試の音源を聴き流す |
2) スピーキング練習 | 質問に対して「英語でどうやって回答するか」を頭の中で考える |
3) 単語の復習 | 単語帳を読み進める及び復習する |
4) ポッドキャスト・YouTube | 事前にトランスクリプトを読んで内容を理解している音声を聴き流す |
隙間時間は英語のインプットに時間を割くようにしましょう。
復習ができている模試の音源やトランスクリプトを読んで内容を完璧に理解している動画など、内容を理解する労力がかからない音声を中心にインプットを積み重ねていきます。
音声が聴けないような場面では、質問に対して「論理的に回答するにはどうすればいいか」を頭の中で考えておくのも効果的です。
例えば通勤中に「電車で通勤することのメリットとデメリットは何か?」や「自転車で通勤するのとどちらが良いか?」など、些細なことに関して疑問提起しその回答を考えておきます。
回答は日本語で考えても十分効果的ですが、余力があれば英語でも回答を考えて口に出してみるとより効果が見込めます。
他にも単語帳を読み進めたり、まとめた単語を復習することも効果的です。
スコアアップのためには膨大なインプットが不可欠です。
インプットするためにはどうしても時間を投資する必要があるので、隙間時間も効果的に活用することがスコアアップをする上で重要になります。
1週間のスケジュール(例)
上記で述べた内容を元にサンプルスケジュールを作成したので参考にしてください。
基本的に「語彙の復習」と「音読 / オーバーラッピング」は毎日おこないます。
語彙の学習は就寝前に行ったほうが記憶の定着率が高いので、寝る前にサッと流しみるだけでもいいので毎日語彙に目を通すようにしましょう。
平日に行うIELTSリーディング、リスニング模試は1パッセージ(リスニングは1セクション)のみでも問題ありません。
平日は仕事もあり時間の確保が大変だったり、仮に時間があったとしても集中力を維持する体力が残っていないこともあるからです。
休日は本番を想定してできる限り通しで問題に触れてみることを意識すると良いでしょう。