イングリッシュ ・レボリューション
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Curriculum

  • 5 Sections
  • 28 Lessons
  • Lifetime
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  • はじめに
    7
    • 1.1
      英語が聴き取れない理由
    • 1.2
      リスニング力を伸ばすためには
    • 1.3
      音声知覚力を伸ばす方法
    • 1.4
      リスニング学習にオススメのウェブサイト
    • 1.5
      ディクテーションのやり方
    • 1.6
      オーバーラッピングのやり方
    • 1.7
      要約トレーニングのやり方
  • 課題別リスニングトレーニング
    6
    • 2.1
      数字の聴き取り
    • 2.2
      課題:電話番号の聴き取り問題 ①
      1 Question
    • 2.3
      課題:電話番号の聴き取り問題 ②
      1 Question
    • 2.4
      人物名の聴き取り
    • 2.5
      課題:人名の聴き取り問題 ①
      1 Question
    • 2.6
      弱形の聴き取り
  • オーバーラッピング学習教材
    16
    • 3.1
      オーバーラッピングの基礎知識
      5 Minutes
    • 3.2
      課題01. Voicemail
    • 3.3
      課題02. Daily Routine
    • 3.4
      課題03. Immigrant and Custom
    • 3.5
      課題04. Restaurant Order
    • 3.6
      課題05. Hotel Reservation
    • 3.7
      課題06. Room Service
    • 3.8
      課題07. Train Ticket
    • 3.9
      課題08. College Life
    • 3.10
      課題09. Medical Advice
    • 3.11
      課題10. Party Invitation
    • 3.12
      課題11. Taxi Conversation
    • 3.13
      課題12. Pizza Order
    • 3.14
      課題13. Job Interview
    • 3.15
      ディクテーション – 課題13
      1 Question
    • 3.16
      課題14. Phone Number
  • ディクテーション課題
    3
    • 4.1
      ディクテーションの学習方法
      20 Minutes
    • 4.2
      ディクテーション初級①
      7 Days
    • 4.3
      ディクテーション課題:中級 1
      1 Question
  • リスニング模試
    1
    • 5.1
      リスニング模試 – 会話形式 No.1

弱形の聴き取り

弱形とは、文強勢がつかない時に「弱く・速く・曖昧に」発音される音の変化を指します。

例えば、

  • I’m so proud of you.
  • 「あなたのことをとても誇りに思うわ」

上記の例で青丸がついている部分は弱形で発音されており、音の省略や消失が顕著です。

弱形になる基本的なパターンは、

  1. 意味的に重要度が高くない部分
  2. 同じ語が繰り返し使用されている部分
  3. コロケーションなど前後の音が容易に推測できる部分

の3つで、その部分が強調されない限りは基本的に「弱く・速く・曖昧に」発音されます。

全ての音に強勢がつく日本語と異なり、英語では弱形が頻繁に適応されます。日本語とは聴き取りに必要な意識や観点が異なるので、結果的に「英語のリスニングができない…」という課題に直面するケースが多く出てきます。

逆に言えば、この弱形を理解し再現できるように学習することで、リスニング力が大きく向上すると考えられます。

基本的に弱形になる品詞

弱形になる品詞は基本的に、

  1. 冠詞(a, theなど)
  2. 人称代名詞(he, itなど)
  3. 前置詞
  4. 助動詞(be動詞を含む)
  5. 接続詞

の5つです。

いずれの品詞も、文意をあえて強調する以外は弱形で発音するので注意してください。

弱形のサンプルセンテンス

弱形について理解できたところで、実際のセンテンスでどのように発音されるかを確認してみましょう。

まずは、以下の音源を聴いてみてください。

https://aws-english-revolution.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2020/11/05074810/i-think-he-know-it.mp3
  • I think he knows it.
  • 「彼が知っていると思います」

本来、代名詞の he は [ híː ] と発音されますが、弱形になることで [ h ] の音が限りなく消失、また音も短く発音されて [ i ] と発音されています。

発音記号で上記のセンテンスを表すと、

  • [ άɪ ] [ θíŋk ] [ híː ] [ nóʊz ] [ ít ]

ではなく、

  • [ άɪ ] [ θíŋkí ] [ nóʊzít ]

と発音されていることが分かります。

つまり、弱形になり [ h ] の音が消失したことによって、 think の [ k ] と [ i ] が音声変化を起こし音がくっついて聞こえます。

このように弱形になることでそこから更に音声変化が生じ、ただでさえ聴き取りにくい音がより聞こえにくくなってしまいます。

弱形を聴き取るためには

弱形を聴き取るためには、弱形を理解した上で同じ音を再現できるようにすることが重要です。

そのためには、

  1. 弱母音 [ ə ] を中心に発音練習する
  2. 聴き取れない部分を発音記号に置き換えて練習する

ことが効果的であると考えられます。

1)弱母音 [ ə ] を中心に発音練習する

弱形を再現するために避けて通れないのが弱母音の [ ə ] です。

日本語では弱母音という概念がなく「ア」と発音してしまいがちですが、この弱母音の微かなニュアンスを再現できるようになることで音の使い分けが上達し結果として聴き取り能力が向上します。

例えば、

  • [ ə ] – about, variety, ability, etc…
  • [ æ ] – strap, impact, absolute, etc…
  • [ ʌ ] – blood, uncle, strut, etc…
  • [ ɑ/ɒ ] – lot, odd, wash, etc…

上記で挙げた発音記号は、日本語ではどれも「ア」と発音されます。しかし、実際はどの音も「舌の位置」や「音を出す部分」が異なり音の性質が異なります。

とても些細な音の違いですが、この違いを理解して実際に使い分けができるようにすることで音に対する感度を高めることができます。そして感度が高まることで、弱形のような細かい音の違いにも敏感に反応ができるようになります。

2)聴き取れない部分を発音記号に置き換えて練習する

仮に聴き取れない音があった時は、そのセンテンスを発音記号に置き換えて表現してみることがオススメです。

例えば先程の例文と同じように、

  • I think he knows it.
  • [ άɪ ] [ θíŋk ] [ híː ] [ nóʊz ] [ ít ]
  • [ άɪ ] [ θíŋkí ] [ nóʊzít ]

と発音記号に置き換えることによって、「どの部分の音が繋がるのか」また「どの部分が消失しているのか」を視覚的に理解することができます。

視覚的なイメージを持ってから実際に声に出すことによって、音声をそのまま真似るよりも再現することが容易になります。

全ての文章を発音記号に置き換える必要はありませんが、たまにいつもと違う刺激を脳に与えることもインプットを定着させる上で重要なので余力がある時には試してみてはいかがでしょうか。

  1. 弱形はセンテンスの中で重要度が低い部分を「弱く・速く・曖昧に」発音する
  2. 弱形になりやすい品詞は「冠詞・代名詞・前置詞・助動詞・接続詞」の5つである
  3. リスニング力を高めるためには弱形を理解して再現できるようにすることが大切
課題:人名の聴き取り問題 ①
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