パートA対策のポイント
OETリスニング「パートA」
OETリスニングのパートAは、診療場面のダイアローグを聴いてカルテ(Case Note)の空欄部分に入る情報を書き取るディクテーション問題です。
問題は以下のような構成になっており、5分程度の音声を聴いて12問の空欄を埋めていきます。
- 音声のシチュエーション
- カテゴリ
- 詳細情報
- 空欄に入る語句を書き取る
音声が再再される前に約30秒間ケースノートを参照することができます。
また、書き取る語句は、採点者が意味を理解できればスペリングミスも許容されると公式ホームページで説明があります。
スペリングは大文字、小文字のどちらでも問題はありません。しかし、仮に全て大文字で書き取る場合は、その書式を統一する必要があるので注意してください。
スコアアップのポイント
1. 前後の文脈からキーワードを予測する
ディクテーション問題は、事前に空欄に何が入るかを事前に予測しておくことが大切です。
例えば、以下の問題をみてみましょう:
Patient: | • Harry Davies |
Medical History: | • suffers from gout • had his first serious attack while on holiday – pain in his (1)_______________ accompanied by swelling |
所有格代名詞hisの後には名詞が必要で、また「gout(痛風)」の症状が出ていることが確認できるので、患部を現した名詞が入ることが予測できます。
候補になりそうな語句をあらかじめ予測しておくことで、音声全体の流れから集中して聴き取る部分がわかり。結果的にスコアをアップさせることが可能です。
キーワード予測のサンプル
冒頭で共有したサンプル問題のキーワード予測をしてみましょう:
ケースノートの左蘭にあるカテゴリは「どんな情報を書き取るべきか?」という大まかなヒントになります。
それに加えて、空欄の前後にある情報を読み取り書き取る情報をより具体的なイメージに落とし込んでいきます。
音声はカテゴリの上から順番に再生されるので、聞き逃した場合でも焦らず、次のカテゴリに移動し聴き取る準備をしましょう。
書き取る情報のカテゴリ
パートAでは、
- 症状
- 症状の程度(痛み、など)
- 症状の結果(不自由になったこと、など)
- 身体の部位
- 患者の情報(職業、家族構成、など)
- 治療法・薬剤
- 期間・時期(症状が始まった期間、服用期間、など)
- 服用量・頻度(薬剤の服用量、頻度、など)
- その他(直接医療とは関係のないもの、など)
のいずれかの情報を基本的に書き取ります。
空欄のカテゴリ・前後の動詞・前置詞を参照して、どの情報を書き取るべきか事前に予測する予測力を向上させていきいましょう。
音源を聴きながら情報を拾うよりも、あらかじめ聴き取る情報を準備しておくほうがリスニングの難易度がグッと下がります。
2. カタカナを駆使する
スペルがわからない語彙は、カタカナで聴き取れた音をメモしておきましょう。
特に医療分野の専門語彙はスペリングが難しいので、スペルを思い出しているうちに音声を聴き逃してしまうことがあります。
3. 空欄を全て埋める
たとえ空欄部分が聴き取れなかったとしても、何かしらの語句をいれて空欄を埋めましょう。
OETのリスニングは、採点者に意図が伝われば必ずしも正しいスペルや名称で書き取らなくても正解としてカウントされます。
そのため空欄にしなければ、採点者が正解をつけてくれる可能性が高くなりスコアが上がりやすくなります。