スコアアップのポイント
1. 自然なスピードで英語を話す
OETスピーキングで高スコアを取得するためには、面接官が自然であると思えるスピード感で英語を話す必要があります。そのため、できるだけ沈黙や表現の繰り返しは避けてテンポよく会話を繋げることが大切です。
自然なスピードで英語を話すために、以下の点を意識しておきましょう:
- フレーズごと英語を覚える
- 自分の英語を録音してリズムやイントネーションを改善する
- フィラー表現を使用する
まず新しい語彙や表現を覚えるときは、センテンスごとまとめて覚えてしまいましょう。すでにネイティブが使用している表現をそのまま覚えることで、自然なリズムやテンポで英語を生成することができるようになります。
繰り返し同じ表現を使用しているうちに、徐々に応用をきかせて語句を変更してみることで表現できるフレーズのバリュエーションを増やすことが可能です。
次に、自分の英語を必ず録音して、聴き手とって理解しやすい英語かどうかを客観的に評価しましょう。話し手が思っているわかりやすい英語が、必ずしも聴き手にとって理解しやすいものではありません。そのため、自分の英語の癖を客観的に理解して、聴き取りやすく改善するプロセスが重要になります。
フィラー表現
フィラー表現とは、言葉と言葉の間を埋めるための表現です。
聴き手が自然な英語であると認識するためには、過度な沈黙は避けるべきです。しかしどうしても考える間が必要な場合に、用いるのがフィラー表現です。
以下がFiller表現の一例なので、覚えておきましょう:
- well…,
- Hmmm…,
- Actually(Basically)…,
- Let’s see…(Let me see…),
- As far as I know…,
- How should I say(put it)…,
- I’m not sure about that, but I would say that…,
フィラー表現は日常的に使用していないと、とっさに話すことが難しくなります。上記の表現の中で、使ったことがない表現があれば、積極的に練習の段階で使用してみましょう。
2. 優しい雰囲気を出す
OETスピーキングの評価基準「コミュニケーション能力」は、ノンバーバルな部分でかつ曖昧性が高い観点です。
例えば患者と初めて会話をするときに、
Doctor: | Good Morning, My name is [Your Name] I am your general practitioner. Before we start can I check your name? |
Patient: | Hello, Dr. [Your Name]. I’m [Patient’s Name]. |
Doctor: | Thank you Mr/Mrs. [Patient’s Name]. Now tell me, what has brought you in to see me today. |
のような単なる情報を聞くだけの会話で終わらずに、
Doctor: | Good Morning, My name is [Your Name] I am your general practitioner. Firstly can I check how you would prefer to be called?” |
Patient: | Hello, Dr. [Your Name]. I’m [Patient’s Name]. |
Doctor: | Thank you Mr/Mrs. [Patient’s Name].I understand you have some concerns about your symptom. I am here to answer you questions as best as I can. |
Patient: | Thank you. |
Doctor: | Now [Patient’s Name], could I ask what has brought you here, please? |
のように、患者の気持ちに寄り添ったコミュニケーションが求められます。
患者に不安感を与えないためにも、自信があるような素振りで余裕を持ってにこやかに面接を受けることも重要なポイントになるので本番では意識してください。
また、患者が説明を理解できているかを適宜チェックすることも大切です。話すことに気持ちが向きすぎて、患者を置いて行かないように気をつけましょう。
3.リスニングパートAを参考にする
OETリスニングのパートAは、スピーキングと同様に医者と患者による診療場面のダイアローグが再生されます。
スピーキングで使用できるフレーズや、症状の説明する表現など使えるフレーズが多いので、役に立ちそうなフレーズがあれば覚えておくと良いでしょう。
4. 症例や処方薬に関する説明は事前に調べておく
OETスピーキングで最も受講生の言葉が詰まるのが「症例の説明」や「処方薬に関する説明」です。
これらはゼロから回答を構築しようとすると、どうしても文法ミスや「あー…」など間が多くなり、結果として流暢性を大きく下げてしまう可能性が高いです。
そこで役に立つのが、ウェブサイトで症例に関してまとめてある情報をそのまま覚えておくことです。
例えば「Asthma(喘息)」について、
などに載っている情報で、使えそうな文章をそのまま引用してみましょう。
- “Asthma is a condition in which your airways narrow and swell and may produce extra mucus. This can make breathing difficult and trigger coughing, a whistling sound (wheezing) when you breathe out and shortness of breath.”
- (中略)
- “Asthma can’t be cured, but its symptoms can be controlled. Because asthma often changes over time, it’s important that you work with your doctor to track your signs and symptoms and adjust your treatment as needed.”
- Source: https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/asthma/symptoms-causes/syc-20369653
患者に伝えるべき内容がそのまま載っていることが分かります。
上記を自分が言いやすいようにカスタマイズしたり、要点だけを覚えて説明できるようにトレーニングしておくことで、ロールプレイの難易度がグッと下がります。
このような説明するポイントさえ抑えれば、後は患者とのコミュニケーションが主体です。
自然なスピードで、親身な印象を与えながらコミュニケーションを続けていきましょう。
- ネイティブが自然と思える流暢性を再現する
- 患者の立場に立った思いやりのあるコミュニケーションを取る
- リスニングパートAのオーバーラッピングで感覚を掴む