パートB対策のポイント
OETリスニングのパートBは、一つの設問に対して約一分程度の音声が流れます。
問題は以下のような構成になっており、一つの設問に対して三つの選択肢から正解を選びます。
一見すると三択で解答しやすいように思いますが、その他の英語テストと比べて「パラフレーズが広範囲に及ぶこと」や「全ての選択肢に言及している場合があること」など、問題は解きにくい傾向があります。
設問で問われていることを正しく理解して、消去法で確実に答えを導き出すことがスコアアップのためには重要になります。
パートBを解く手順
パートBは以下の手順で解いていきます。
- 「音声のシチュエーション」を確認
- 「設問」を精読
- 「選択肢」を精読
- 音声を聴く
- (可能な限り)消去法で選択肢を選ぶ
音声が流れ始めるまでに約15秒間で、上記の Step 3 までをおこない音声に向けて準備します。選択肢を読んである程度話の展開を予測しておくと、内容理解の負担を軽減することができます。
解答はできる限り消去法で導き出すことを意識してください。
冒頭で述べたように選択肢の全てに言及しているケースが出題されるので、認識できた音声が必ずしも正解にならないことがあります。
スコアアップのポイント
ポイント1 音声の前に設問と選択肢を精読する
パートBは、1つの音声に対して1つの設問が設けられています。
そのため、事前に設問と選択肢に目を通して音声のどの情報を聴き取るべきかを把握しておくことがスコアアップにつながります。
また設問と選択肢を読み解く時には、流し見ではなくしっかりと精読することが大切です。
ポイント2 設問から聴き取るべき情報を特定する
設問を事前に読み解いて、設問に関連する情報を聴き取る準備をしておくことが選択問題では大切です。
例えば、以下の設問と選択肢をみてみると、
- You hear a surgeon discussing a patient with a nurse in the recovery ward.
- What is the surgeon concerned about?
- A. incomplete results from lab tests
- B. possible post-operative side effects
- C. the patient’s level of consciousness
設問のマーカー部分が聴き取るべき情報です。
基本的に設問や選択肢で使われている語句とは違った表現(パラフレーズ)で、音声は再生されるので関連した表現があるかを集中して聴き取ることが重要になります。
ポイント3 選択肢の限定した部分で判断する
選択肢に似ている語句が出てくるときは、その語句の意味を基準に判断するのではなく、それ以外の情報で正誤を判断しましょう。
例えば、以下の設問と選択肢をみてると、
- You hear a patient talking to a dental receptionist.
- How does he feel?
- A. worried that he may have damaged a filling
- B. disappointed that he can’t be seen immediately
- C. nervous about being treated by a different dentist
上記の選択肢で出てくる形容詞「worried・disappinted・nercous」はいずれも同義語(パラフレーズ)として使われています。
そのため、判断するべきポイントはそれらの語以下にある黄色マーカがついた情報群です。
「単語のニュアンスが違う気がする」と細かい部分にフォーカスをするのではなく、「ポジティブな意味かネガティブな意味か」程度の大きな視点から語句をみることで正答率が向上します。