文強勢によって音が変わる語 ①
単語の中には文強勢のある・なしで個々の音が違ってくるものがあります。
品詞でいうと以下の5つです:
- 冠詞(a, theなど)
- 人称代名詞(he, itなど)
- 前置詞
- 助動詞(be動詞を含む)
- 接続詞
文強勢がない時の形を「弱形」、逆に文強勢がある時の形を「強形」と呼びます。上記の品詞は、メッセージの中で情報の重要度が低いため弱形になりやすい傾向が強いです。
実際に例文を聴きながら、上記の品詞が弱形で発音されていることを確認していきましょう。なお例文を含めると、コンテンツ量が多くなるので2つのレッスンに分けて学習していきます。
(弱形になっている語彙は小さな青丸が上部に表示されています)
1. 冠詞の弱形
冠詞は名詞の意味を限定する時に使用します。
後に続く名詞がより重要なメッセージになるので、基本的に弱形で発音されます。
a [ə]
- He wants to keep a cat.
an [ən]
- An apple a day keeps the doctor away.
the [ðə]
- Here’s the book I was talking about.
2. 人称代名詞の弱形
人称代名詞は、すでに話の中に出てきた語の繰り返しになりメッセージの重要度が低いと考えられ、基本的に弱形で発音されます。
he [hi]
- I think he knows it.
his [iz]
- Do you know his name?
him [im]
- Just give him a pat.
her [(h)ɚ]
- I don’t see her very often.
me [mi]
- Will you get me a martini?
she [ʃi]
- Ah, but she doesn’t like music.
you [ju]
- Have you been there?
us [ əs ]
- He made us laugh.
3. 前置詞の弱形
at [ət]
- The shop is at the end of the street.
for [fɚ]
- I’m looking for a house for rent.
from [frəm]
- He worked from morning till night.
of [əv]
- Love is just one of those things.
to [tə]
- Give it to Jane.