イングリッシュ ・レボリューション
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Curriculum

  • 6 Sections
  • 44 Lessons
  • 4 Weeks
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  • はじめに
    2
    • 1.1
      発音の勉強方法
    • 1.2
      発音記号は学ぶべきか
  • 英語の発音 - 理論編
    9
    • 2.1
      英語が聞き取れない7つの原因
    • 2.2
      強勢拍子を理解する
    • 2.3
      強勢が置かれる位置
    • 2.4
      強勢が置かれない音節
    • 2.5
      文強勢によって音が変わる語 ①
    • 2.6
      文強勢によって音が変わる語 ②
    • 2.7
      英語と日本語の「音節構造」
    • 2.8
      英語のイントネーション
    • 2.9
      提出課題 ①
  • 英語の発音 - 基礎編
    5
    • 3.1
      発音基礎01. 英語の母音
      10 Minutes
    • 3.2
      発音基礎02. 日本人が苦手な子音①
    • 3.3
      発音基礎03. 日本人が苦手な子音②
    • 3.4
      発音基礎04. 日本人が苦手な子音③
    • 3.5
      提出課題 ②
  • 英語の発音 - 応用編
    10
    • 4.1
      発音応用01. 語頭の子音連続 [ s + 子音]
    • 4.2
      発音応用02. 語頭の子音連続 [ 破裂音 + r, l ]
    • 4.3
      発音応用03. 語頭の子音連続 [ 摩擦音 + r, l ]
    • 4.4
      発音応用04. 語頭の子音連続 [ s + 無声音(p, t, k)+ r, l ]
    • 4.5
      発音応用05. 語末の音声変化 [ 摩擦音 + 母音 ]
    • 4.6
      発音応用06. 語末の音声変化 [ 破裂音 + 母音 ]
    • 4.7
      発音応用07. 語末の音声変化 [子音 + 子音]
    • 4.8
      発音応用08. 音声変化 [t, d, s, z] + [j]
    • 4.9
      発音応用09. 音声変化 「ラ行」
    • 4.10
      発音応用10. 音声変化 「機能語」
  • 英語の発音 - 番外編
    2
    • 5.1
      発音番外編01. イギリス英語の特徴
    • 5.2
      発音番外編02. オーストラリア英語の特徴
  • 英語の発音 - フォニックス
    16
    • 6.1
      英語の発音記号一覧
    • 6.2
      子音01. [ s ] と [ z ] の発音
    • 6.3
      子音02. [ s ] と [ ʃ ] の発音
    • 6.4
      子音03. [ s ] と [ θ ] の発音
    • 6.5
      子音04. [ z ] と [ ð ] の発音
    • 6.6
      子音05. [ r ] と [ l ] の発音
    • 6.7
      子音06. [ p ] と [ b ] の発音
    • 6.8
      子音07. [ b ] と [ v ] の発音
    • 6.9
      子音08. [ t ] と [ d ] の発音
    • 6.10
      子音09. [ w ] の発音
    • 6.11
      母音02. [ æ ] の発音
    • 6.12
      母音03. [ ə ] の発音
    • 6.13
      母音04. [ ɑ: ] の発音
    • 6.14
      母音05. [ e ] の発音
    • 6.15
      母音06. [ ɪ ] の発音
    • 6.16
      母音07. [ ʊ ] の発音

発音基礎01. 英語の母音

発音を学種する上で意外と見落としがちなのが、英語の母音についての理解です。

発音習得が進まない大きな原因の一つは、英語の母音を日本語の母音に置き換えて再現していることにあります。

「英語と日本語の母音は異なる」ということを正しく理解して、それぞれ異なる音を出せるように練習することで流暢性が飛躍的に高まります。

1. 英語の母音は日本語の母音よりも多い

[match] – [much]、[boat] – [bought] などの聞き分けに苦労する日本語話者は多いです。

これは英語には日本語には存在しない母音が多くあるため微妙なニュアンスの違いを分類できず、「マッチ」「ボート」と知っている音に無意識に結びつけてしまうことが原因です。

逆に英語話者は「おじさん」と「おじいさん」、「多感(たかん)」と「達観(たっかん)」の聴き分けに苦労します。

このような音声性質の違いを理解して自由に再現できるようになることで、いわゆる「音声知覚」を向上させ聴き取れる言語の幅を増やすために必要になります。

2. 母音の違いは音色の違い

日本語の「アイウエオ」を全く同じ音程で発音しても区別することができます。一方で英語は音程が変わると、ネイティブからは理解されません。

それは、それぞれの音が持つ「音色」が違うことに起因します。

例えばピアノ、ヴァイオリン、ギターを同じ音程で慣らしても、音色が違うのでどの楽器かを当てることができます。日本語は母音ごとに音色が違うということを覚えておきましょう。

母音の音色の違いは基本的に以下の3つの要素によって決まります:

  • 要素1. 舌のどの位置(真ん中か奥の方か)が高く持ち上げられているか
  • 要素2. その高さはどれくらいか
  • 要素3. 唇はどのような形をしているか

「舌の高さ」と言われるとイメージがつきにくいかもしれません。イメージを掴むために、試しにゆっくりと「イーアーイーアー」と繰り返し言ってみてください。

「イー」の時は上の奥歯に舌が触っていて、「アー」の時は舌が歯から離れていることが分かるはずです。

これはつまり「アー」の方が舌が高く持ち上がっているということです。また「アー」の時の方が、口を少し大きく開いているのが分かります。

次に「イーウーイーウー」と繰り返し言ってみましょう。

舌全体が「イー」の時に(何となく)前の方にあり、「ウー」の時は後ろに引かれている感じがすると思います。つまり「ウー」は舌の奥の方が高くなっているということです。

よく舌の高さを指導する時に「上あご(口の天井)からどれだけ離れているか」など指摘するケースがありますが、舌の高さは「感覚」で覚えましょう。

初めから英語で発音練習しようとはせずに、日本語で「アイウエオ」と発音しながら、舌がどのように動いているかを敏感に感じとる練習から始めましょう。

3. 舌の高さと位置

以下の図は日本語と英語の母音について「舌のどのあたりがどのくらい持ち上がっているか」を図式的に示したものです。

上記の図を覚える必要はありませんが、リスニングや発音練習をする時に音と口の中のイメージをむすびるけるための参考資料として活用して下さい。

4. 英語母音の発音記号 ①

辞書を引いても発音記号に注意を払わない人は少なからずいます。

その点を考慮して、単語帳やリスニングの参考書の中にはカタカナで英語の発音を示しているものがあります。しかし、それだと hat [ hˈæt ] – hut [ hˈʌt ] – hot [ hάt ] という3つの異なる母音はすべて「ハット」と表記されることになります。

仮に「ヘアット」「ファット」「ハァット」とかき分けても、根本の音色が違うので正しい発音を再現することはできません。

賛否両論がありますが、SOLOでは「正しいリスニング力と発音力を養うためには発音記号が不可欠である」と考えています

発音記号を理解することで音に対して敏感になり、繊細な音の違いを聴き取れるようになるからです。

ということで、まずは基本的な母音を確認していきましょう:

https://aws-english-revolution.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2020/09/13024620/Pronunciation-Basic07-1.mp3
[ i: ] sea [ si: ], bead [ bi:d ], seat [ si:t ]
[ i ] bit [ bid ], kick [ kik ], sit [sit]
[ e ] bed [ bed ], said [ sed ], set [set]
[ æ ] hat [ hæt ], bud [ bæd ], mad [ mæd ]
[ ʌ ] hut [ hʌt ], bud [ bʌd ], cut [kʌt]
[ a: ] calm [ ka:m ], palm [ pa:m ], box [ba:ks]

[ i: ] の音は日本語と比較的近く「イ」の音を少し長めに発音すれば良いので、リスニングも発音も特に難しくありません。しかし問題は [ i ] です。

英語の[ i ] を、日本語の「イ」と同じように発音すると、音が重くなり後に続く子音との接続が悪くなります。イメージとしては「イ」の音を、「軽く・短く」発音するイメージです。また音を出す位置を、口先から口の奥(喉の方面)に下げると近い音が出ます。

日本語の音で英語の音を認識しようとすると物理的に出せない音が出てきます。そこで先ほどの図を参照しながら、発音の仕方と舌の感覚を掴むことが重要になります。

練習課題 ①

以下の例文を「舌の高さ」と「位置」を意識しながら発音練習してください:

https://aws-english-revolution.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2020/09/13025602/Pronunciation-Basic07-Assessment1.mp3
  • bead [ bi:d ] – bid [ bid ] – bed [ bed ] – bad [ bæd ] – bud [ bʌd ]
  • mud [ mʌd ] – mid [ mid ] – met [ met ] – mad [ mæd ] – meet [ mi:t ]
  • bomb [ ba:m ] – bum [ bʌm ], box [ ba:ks ] – bucks [ bʌks ], cop [ ka:p ] – cup [ kʌp ]
  • cod [ ka:d ] – cud [ kʌd ], long [ lɔːŋ ] – lung [ lʌŋ ]

5. 英語母音の発音記号②

まずは次の母音を聴いて、音源を真似して発音してみましょう:

https://aws-english-revolution.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2020/09/13024620/Pronunciation-Basic07-2.mp3
  • [ aɚ ] – are [ aɚ ], bar [ baɚ ], card [ kaɚd ], march [ maɚtʃ ]
  • [ ɔ: ] – bought [ bɔ:t ], cause [ kɔ:z ], lawn [ lɔ:n ]
  • [ ɔɚ ] – born [ bɔɚn ], board [ bɔɚd ], cord [ kɔɚd ], horse [ hɔɚs ]
  • [ u ] – put [ put ], pull [ pul ], wood [ wud ], could [ kud ]
  • [ u: ] – pool [ pu:l ], do [ du: ], group [ gru:p ], rude [ ru:d ]

[ aɚ ] は [ a: ] の音に [ r の色合いを持つ ] 音にして発音します。「r の色合い」を理解するために以下の図をみてください:

上記の図は英語の [ r ] を出す時の舌の形です。日本語のラ行の音の多くは舌先が上あごに接触します。上記の図を参照に、舌先が上あごに接触しないように注意しながら「ウー」と声を出してみてください。こもった音が出ると思います。その感覚を意識しながら、最初は[ a: ] と大きく口を開けて舌を寝かせて「アー」と音を出して、そのまま「アー」と音を出し続けながら舌先を上記の図の位置にあげていくことで再現できます。

[ ɔ: ] [ ɔɚ ] [ u ] [ u: ] の音は、冒頭で述べた「唇の形」が関係している母音です。唇の形とはつまり「唇をどれくらい丸めてるているか」ということ指します。[ ɔ: ] は「オッ」とびっくりした時のような唇が縦に伸びた状態で丸め、[ u ] は口笛を吹く時のように丸めるイメージです。
最初は鏡で自分の唇をみながら、注意深く音声の違いを聴き取ってみましょう。

6. 英語母音の発音記号 ③

最後に以下の母音を聴いて、音源を真似して発音してみましょう:

https://aws-english-revolution.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2020/09/13024619/Pronunciation-Basic07-3.mp3
  • [ ɚ: ] – bird [ bɚ:d ], serve [ sɚ:v ], curve [ kɚ:v ], word [ wɚ:d ]
  • [ ɚ ] – mother [ mʌðɚ ], father [ fa:ðɚ ], grammar [ græmɚ ], surprise [ sɚpraiz ]
  • [ ə ] – about [ əbaut ], policeman [ pəli:smən ], obtain [ əbtein ], support [ səpɔɚt ]

[ ɚ: ] は舌の真ん中と奥の中間で発音され、かつ「r の色合い」を持っているために、日本語話者にとっては特に曖昧な音に聴こえます。学習者の中には「適当に音を出せばこの音になる」と誤解する人もいますが、大きな間違いなので注意してください。

まず「イ」を唇を横に引き伸ばすイメージで発音してください。[ ɚ: ] にはこの「唇の横引き」と言う要素が含まれます。その唇が横に伸びた状態で舌を上あごにつけるイメージで持ち上げます。先ほどの [ aɚ ] の音で出した音の最後の舌のポジションで音を出すと感覚が掴めると思います。

練習課題 ②

以下の例文を「舌の高さ」と「位置」を意識しながら発音練習してください:

https://aws-english-revolution.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2020/09/13042623/Pronunciation-Basic07-Assessment2.mp3
  • heart [ haɚ:t ] – hurt [ hɚ:t ]
  • bard [ baɚ:d ] – bird [ bɚ:d ]
  • card [ kaɚ:d ] – curd [ kɚ:d ]
  • dart [ daɚ:t ] – dirt [ dɚ:t ]
提出課題 ①
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