発音応用01. 語頭の子音連続 [ s + 子音]
1. 語頭の子音連続 [ s + 子音]
日本語話者が「s + 子音」を発音する時によくある間違いが、[ s ] を子音のみで発音するのではなく「s + 母音 + 子音」というように発音をしてしまうことです。
これは、子音 [ s ] の音が日本語話者には一拍分の長さを持っているように聴こえる点、カタカナの「ス」に置き換えて音声を認識している点の2つが原因です。
例えば [ school ] は [ スクール(sukúːl)]と発音されます。(実際は [ skúːl ] )
他にも [ sports ] は「スポーツ(supˈɔɚts)」、scoreは「スコア(sukˈɔɚ)」と母音と合わせて発音される傾向があります。
本来子音である音に母音が結びつくことで、英語の音が重くなりいわゆる日本語英語のように聴こえるので注意しましょう。
まずは [ s + 母音 + 子音 ] で発音される単語と [ s + 子音 ] で発音される単語を聴き比べてみましょう。
左が [ s + 母音 + 子音 ] 、右が[ s + 子音 ] です。
- Superman – spurfowl
- suture – stupor
- suky – ski
- soup – spoon
- soon – Snoopy
- sumer – smell
- souk – school
- souffle – sphinx
子音連続する [ s ] に母音が含まれないことは、その部分にアクセント(強勢)を置くことができないことからも分かります。
例えば「Smith」という人名は、日本語では最初の「ス」にアクセントをおいてこれを高い音で発音するのが普通ですが、英語では [ smíθ ] と、母音と合わさった「ミ」の音にしかアクセントを置くことができません。
続いて、少し長い文章で [ s + 子音 ] の子音連続を確認してみましょう:
- Our school’s sports teams don’t score enough.
- We still need to speak to Mrs. Smith.
- Snoopy loves to play in the snow.
練習課題
[ s ] の後に母音が続かないこと、どの位置に強勢がかかるかを注意してリスニングして、実際に発音してみましょう:
- That poor sparrow got stuck in the snow.
- It’s spooky to have a spider touch my skin.
- It would be smart of you to skip some snacks.
- You ought to stop wearing that style of skirt.
- The sky is smoggy all over the state today.
- I get scared when you skate at that speed.
- He was able to spell “sculpture” smoothly.
- This is the spot where we saw that small snake.
日本語の「ス」のように聞こえた時でも、明確に母音があるかどうかを判断してみましょう。通常 [ s ] の後に母音があればその部分に強勢がくることが多いので、それが目安になります。