子音03. [ s ] と [ θ ] の発音
[ s ] と [ ʃ ] のように混合しやすい音が [ θ ] ([ th ])の発音です。
特にアジア人種は欧米人種に比べると舌が短い特徴があるので、歯の間に舌を挟んで音を出す [ θ ] を発音することが難しいです。
[ θ ] 発音の手順
[ s ] の発音は以前のレッスンで説明したので、今回は [ θ ] の発音を中心に説明していきます:
- 口を「ア」と発音するときのように自然に軽くあける
- 舌先で前歯の下に軽く触れる
- 前歯の下と舌先の間に「スー」と気息を通す
「歯の間に舌を挟んで発音する」と説明されることが多い [ θ ] の発音ですが、実際は舌先で上の歯に軽く触れた状態で歯と舌の間に息を通すと音を再現することができます。
逆に強く押し付けると、空気が通る隙間がなくなり音が出ないので注意してください。
舌が前歯の下に届かない場合は、口の形を「イー」と日本語で発音するイメージで口を横に広げると、舌先と前歯までの距離が短くなり発音することが楽になります。
以下のような音が出れば再現ができています:
[ s ] と [ θ ] の発音の違い
いずれも摩擦音ですが、摩擦が生じている部位が違います。
[ s ] は歯茎摩擦音と言って、前歯よりももっと奥(口の中)にある歯茎の天井と舌先の間に空気を通します。(あまり意識しすぎず、歯を閉じた状態で「スー」と音を出すと正しい音を再現できる場合が多いです)
一方で [ θ ] は歯摩擦音と言い、先ほど説明したように前歯の下部分と舌先の間に空気を通します。
[ θ ] の音の方が「こもった・つまった」音になることを意識してみましょう・
慣れてきたら、以下の単語で発音を意識して練習してみましょう:
- sick [ sík ], thick [ θík ]
- sink [ síŋk ], think [ θíŋk ]
- pass [ pˈæs ], path [ pˈæθ ]
[ s ] 参考動画
[ θ ] 参考動画
提出課題
練習で扱った例文を [ s ] と [ θ] の音に気をつけながら、音源を真似して発音してください:
- A: I think I saw Jonathan at the supermarket.
- B: I thought he’s been sick since last Thursday.