スコアアップのポイント
IELTSのスコアアップに役立つポイントをみていきましょう。
ポイント1 発音矯正と同時並行で学習する
リスニング能力は、以下の2つの要素によって構成されています:
- 音声知覚
- 意味理解
音声知覚力は、自分自身で英語の音声を再現できるようになることで向上します。
つまり、発音矯正で英語の音声を習得していくことが効果的です。
そのため、リスニング対策をするときは音声を聴くだけでなく、自身で音声を生成することが非常に重要な要素になります。
ポイント2 セクションのレビューを先読みに使う
各リスニングセクションの後に、
- You have 30 seconds to check your answer.
というセクションレビューのナレーションが流れます。
このセクションをレビュー約30秒間を利用して、次のセクションの問題を理解するようにします。
問題文を事前に精読することで、音源の内容を事前に予測し、どのような情報を聴き取るべきかを理解することができます。
ポイント3 聴き取れなかった音を正しく理解する
自分が「何の音が聴き取れなかったのか」を正しく分析することがスコアアップには重要です。
ポイント1で述べたように、リスニング能力は「音声知覚」と「意味理解」の2つによって構成されています。
つまり、リスニングができない原因は根本的に「音が聴き取れなかった」か「聴き取れていても意味がわからなかった」のいずれかになります。
多くの場合、これらの原因を混合して捉えてしまい原因対してただしアプローチを取ることができません。
「何が聴き取れない原因なのか」をリスニングの度に振り返り、できないことを一つずつ消化していくプロセスがスコアアップには欠かせません。
ポイント4 ディクテーションは品詞を絞り込む
ディクテーション問題は、前後の文脈から聴き取るべき品詞を予測しておくことで正答率を高めることが可能です。
例えば以下のサンプル問題をみてみましょう:
- Case study – TCP Technologies:
- Manager: Manjeet Khanna
- Main target: to create a 31._______________ environment
“create”の目的語が名詞の”environment”なので、空欄には名詞を修飾する「形容詞」が入ることが予想できます。
空欄に入りそうな語句をあらかじめ予想して準備しておくことで、音声の聴き逃しを防ぐことができます。
ポイント5 トランスクリプトに頼りすぎない
勉強の時はあえてトランスクリプトをみないで英語を聴き取る機会を作りましょう。
トランスクリプトがあることに慣れてしまうと、聴き取れない音が数語あるだけで内容を理解することが難しく感じてしまいリスニング全体の要点を把握する障害になってしまいます。
日本語でも全ての音を一語一句聴き取れるという機会は多くありません。
英語でも同じように、聴き取れない語句があったとしても前後の文脈や想像力を働かせて要点を感覚的に理解する力を養うことがスコアアップに繋がります。
ポイント6 毎日英語を聴く
最後に、毎日英語を必ず聴く習慣を作るようにしましょう。
スコアが6.5以下の場合は、ニュースなどの音声ではなく復習済みの模試音源を繰り返し聴くようにしてください。
その時に、
- 音を聴いたと同時にその意味も頭でイメージする
- 聴き取れた音を頭の中で文字起こしする
- オーバーラッピング/シャドーイングする
上記のいずれかを必ずおこなうことで学習した内容の定着率が高まります。
- 発音精度が伸びればリスニング力も伸びる
- トランスクリプトの頼りすぎに注意
- 英語は毎日欠かさず聴く